07

12月

2009

未来のために正しいリリースを


皆様師走の今日この頃、お元気でございましょうか??

 

今年もあと少し・・・というのをタイドグラフを裏表紙からめくる事で強く感じるSlowtaper林です(笑)

 

早いものですね・・・一年・・・

 

こう釣りばっかしていると本当にあっという間に一年が終わっちゃいますね。

 

年明けから初夏まではバスとヒラスズキ、夏はライギョ、秋はスズキや遠征、そして遠征から帰ってきてからはまたバスとヒラスズキ・・・(笑)

 

この一年を振り返るという言葉良く耳にしますが僕の場合振り返る暇がありゃしません。

 

まぁそんな釣り三昧の日々が今年も無事送れたというのは何より支えてくださる皆様と家族とお魚達のおかげでございます。

 

そこで今回は感謝の意味も込めてお魚さんに大フィーチャー。

 

"リリースって大事だよ"というお話

 

 

 

まずはバスも含めた内水面からお話しましょう。

 

 

実は意外と知られていませんが日本の内水面において自然繁殖のみで釣り人を十分に満足させるゲームフィッシュは残念なことに皆無に等しいんですね。

 

特にアユやトラウト類などその典型で、放流という人為的行為がなければ現在のそれを狙う釣り人を賄うことができないのが悲しい現実。

 

仮に日本の渓流全てで放流をやめれば、およそ現在のトラウトアングラー人口の100分の一の人間ですら満足できない事になるでしょう。

 

 

ではなぜそのような事が起きてしまうか。

 

 

その最も大きな要因がオールリリース区間やバッグリミット等の制限がないためにおこるアングラーのキープと言えます。

 

特に欧米の文化から来たルアーフィッシングやフライフィッシングは比較的キャッチ&リリースという習慣が定着しているのですが餌釣りに関してはかなりの割合でオールキープという現実があり、放流をしてもその分増えずに抜かれてしまう現実がある訳です。

 

仮に解禁日に何十匹と(これ本当の話です)持ち帰るアングラー(と呼びたくないですが)が3匹にしたとしてもそこで多くの魚が他のアングラーを楽しませてくれることでしょう。

 

これに関しては群馬の神流川などオールリリース区間がありキャッチ&リリースが徹底されている河川は自然再生によるトラウトがアングラーを楽しませてくれている事実もあり、最も早くなお且つ有効な手段であることは間違いありません。

 

これはトラウトのみならず全ての魚種に対しバッグリミットやオールリリース区間の設定などが急務というのを物語っていますよね。

 

 

 

はい。そこでバス君。

 

もうこいつは奇跡としか言いようがありません。

 

というのも先に申し上げた"放流"というのは某○池議員が大臣様でいる時にパフォーマンスで作った法律(少なくても僕はそう思っておりますぞ。個人的見解ですけどね)によりできない訳で、それにも関らず今だ多くのアングラーを楽しませてくれている意味で"奇跡の魚"であり涙ぐましいほど頑張ってくれている魚なんですね。

 

 

実はあまり知られていませんがバスも過去データとして残された記録があります。

 

かれこれ15年ぐらいになるでしょうか?僕が現在所属しているJ.G.F.Aで芦ノ湖タグ&リリースフェスタなるものを開催し、芦ノ湖のバスがどのような行動をし、どれぐらいの成長スピードで、どれぐらいアングラーに釣られるかをデータにするべく調べたのですが、驚くことにかなりの回数同じ魚がまた釣られている事が判明しました。

 

つまり一匹の魚が何人かのアングラーを楽しませてくれていることにつながる訳で、放流などの供給する手段が断たれているバスに関しては正しいリリースの重要性はより高まるのです。

 

また、先に述べたように現状生息している個体数の自然繁殖のみに頼るしかない現状を考えると、産卵行動の習性を逆手に取るような釣り方はバスアングラーとして絶対にやめるべきものだというのも常識としてそろそろ考えていく必要があるでしょうね。

 

 

 

どうです?バスはリリースが重要なんだって分かって頂けました??

 

でも皆さんも日々バスを釣ったならばリリースしていますよね。

 

しかし、リリースの仕方によってその後の生存の確率、成長が大きく変わっていくのをご存じでしょうか?

 

折角逃がしたんだから元気に生きて子孫を残して欲しい・・・そう考えますよね?

 

そこでダメージが少なく済むリリース心得を最後に!!

 

 

① 魚体に触れるのを最小限にする

バスは淡水に生息する魚で氷が張るような水温から30℃を超える水温まで生息できる魚なので比較的粘膜が強いとは言えるとは思いますが、魚体に触れる際はグローブを使う、水を手に付け水温に近づける等の配慮が必要です。

比較的口周りは比較的(比較的ですよ!)強いもののエラから下の魚体に直接触れる場合は十分注意しましょうね。

 

② 魚は水の中の生き物

僕も多くのアングラーと同船していますが、長時間魚を水の外に出すというのが多いのには驚きます。

特に針を外す、カメラを用意して写真撮影をするというのは興奮状態になりますし、時間なんて気にしなくなりがちですが、実際肺呼吸もできず水の中に生息するバスにとってその間は"窒息状態"となります。

針を外すのが手間取る時は水中に手を入れて呼吸ができる状態で外す、カメラを準備している間はエラまで水に付けた状態にするというのを心がけてくださいね。

 

また、写真撮影時、大きな魚の横持ちの際は内臓が収まる部分に手を添えるのは注意が必要です。

魚は水の中に住む生き物ですから内臓を外から圧迫する事はその後の生活や成長にダメージを残す可能性が高く、致命傷にもなりかねません。

横持ちの際は内臓を圧迫しないように気を付けて持ちましょう。

 

③ 十分に蘇生をさせてからリリースを

激しいファイトを繰り返しランディングされる魚は十分に蘇生させ、自力で泳げるようになってからのリリースが必要です。

これは特に大型魚ほどその可能性が高くそのままリリースしてしまうとすぐにひっくり返って最悪の場死んでしまいます。

魚を水に付けエラに水が行くようにゆっくりと前後にゆすり自力で泳げるまで体力を回復させてからリリースしましょうね。大型魚程丁寧かつ慎重なリリースを!

 

 

 

いかがですか?

 

"ご法度"を気がつかないうちにしてしまった方もいらっしゃる事と思います。

 

しかしそれは"過ちて則ち改むる事に憚ることなかれ"です。

 

皆で"奇跡の魚"バス君だけでなく、僕らの人生を豊かにさせてくれている魚達全てにむやみな殺生は避け、いつまでも楽しくも素晴らしい釣りができる環境を作っていきましょうね。

 

そしてこの年末・・・いや来年も!?

このお話を聞いて下さっているあなたと、素晴らしいお魚達と、そしてちょっとだけこの僕に。

 

幸せあれ!!   

                                     

                                    文   林 宗朗

 

 

                            

 

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